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◾️SSP受講希望締切は明日です

森脇です。

ゲンロンカフェ15周年企画に出たり以前大澤さんと開催したイベントが毎日新聞で記事になったりと、なにかと立て続けなのですが、そんなことよりオンラインセミナー「哲学のシークレット・サービス(SSP)」の受講希望の締め切りは明日です。

申込フォームはこちら

福尾匠さんの「フィロショピー」との同時受講はこちら

詳しい概要や日程はリンク先の特設ページをみてもらえると嬉しいのですが、改めてここで魅力を紹介しておきましょう。

SSP シーズン1〈デリダ入門〉はふたつのプログラムから成っています。

※ 時間が合わない方にもアーカイブが共有されます。また、リアルタイムで参加できない方の質問や感想も随時受け付けます。

※ いまのところ大半はふたつとも受講している人ですが、いちおう、(A)か(B)のみの方もいらっしゃいます。

(A)脱構築とは何か

(A)は、デリダの足跡を順番に追いながら、日本ではしばしば「二項対立の解体」としてのみ雑に紹介されてきた「脱構築」のより詳細な面を解説していきます。

僕の修論までの研究というのはデリダの脱構築がいかにヘーゲルやハイデガーらの歴史哲学を引き継ぎ、いかに逸脱していくかというもので、セミナーの前半部はこの点の解説が主になるでしょう。

しかしハイライトはとにかく第三回目かと思います。非常に簡単にいうと、脱構築はデリダにおいて「西洋中心主義の歴史からの脱却」をめざすものなのですが、逆にいうと、これは「西洋」に問題を制限している部分がある(デリダは「東洋」など非西洋について語ることにはきわめて警戒的というか、禁欲的)。

にもかかわらず、他方で脱構築は狭い意味での「西洋」を越えて、さまざまな場所に影響を与えたという側面があるわけです。そこで、「西洋」批判としてはじまった脱構築のプロジェクトが、「西洋」以外でどう受容され変形されていったのか、そのプロセスを追いかけるわけですが、しかもその過程は日本においては「批評」と呼ばれている営みを見なければ理解ができない。

つまり、日本における脱構築の受容は、アカデミックな受容だけではなく、いわゆる「批評」のことがわからないとわからない。(なぜなら世界的に見ても、脱構築の影響はむしろ大学外に大きい。)この点を強調しているのはデリダの研究者ではたぶん僕だけだと思います。

この第三回には批評家の福尾匠さんもゲストにお呼びします。現代にまで至る「批評」と「脱構築」がどう関係しているのか、おそらくここでしか話されないことが話されるでしょう。

(B)『声と現象』を読む

これについては「ひたすら頭から読んでいく」という感じでぱっと見は目立たないのですが、実際に「デリダ」というひとの哲学に入り込むには、じつはこちらのほうがいいと思います。

『声と現象』は現象学的な議論が多く、やたら細密だったりもして咀嚼しづらいのですが、その点についてはできるかぎりフォローします。慣れてくると、この時期のデリダがやろうとしていることが畳みこまれているテクストだということがわかってきます。

先にはっきり・非常に簡素に書いておくと、デリダが現象学を通じて問うているのは時間他者というふたつの問題であり、現象学の限界がそこに現れているとデリダは考えています。それらふたつの問題が重なる地点が「現前性」という価値および概念です。その「現前性」の概念を成立させつつ揺らがせている地点が「言語」というエレメントです。そしてこの現象学の限界は、現象学自体というよりも、西洋的思想それ自体の限界として現れてくるのだというのがデリダの主張です。

デリダの議論は意外と丁寧に構成されているので、このように俯瞰して見取り図をまず呈示すればそんなにわかりづらくないのですが、これまでのデリダ研究や入門書はだいたいデリダのそれぞれの言葉遣いや先行議論との比較に足を取られており、デリダがそもそもどのように議論を構成しているのか、という点にぜんぜん興味を持っていません。

しかし僕が以前出した本『「差延」を読む』でやったのは、まずデリダの議論がどういう企図で、どういう流れで、どういう順番で構成されているか、徹底的に形式化しつつ、順番に追うというシンプルな作業です。そのような作業を行うかぎり、デリダの文章はそこまで難しくありません。

デリダが現象学というプロジェクトそのものを大切にしながら、しかしそれを内的に裏切る契機をさまざまな地点から探し出し、現象学に別の可能性を宿らせていく様が見て取れると思います。ここでデリダの議論のパターンやリズムを掴んでしまえば、今後どのテクストも読んでいけるようになる。そのようなものです。

割引キャンペーン

こちらについては以下をご覧ください。

いずれにせよ明日4/9で申し込みは締め切ります。少しでも多くの方々にお申し込みいただきたい!よろしくお願いいたします。

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